本のおはなし

ゆるーい読書日記です( *´艸`) 書評など難しいことはできないけど、読んだ本について感想などを綴っていきます♪

【罪の余白】芦沢央

どこまでが罪として認識されるのか…。

 

 

芦沢央さんは初めての作家さん。

とっても読みやすい文章を書かれる方だなぁという印象です(*´ω`*)

 

 

まずはあらすじから。

 

内容(「BOOK」データベースより)

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。「全然悩んでいるようには見えなかった」。クラスメートからの手紙を受け取った安藤の心に、娘が死を選んだ本当の理由を知りたい、という思いが強く芽生える。安藤の家を弔問に訪れた少女、娘の日記を探す安藤。二人が出遭った時、悪魔の心が蠢き出す…。女子高生達の罪深い遊戯、娘を思う父の暴走する心を、サスペンスフルに描く!
 
娘を自殺という形で失ってしまった父親。
そして、そんな無気力状態を支える職場の同僚の女性。
娘をいじめていた仲良しだったはずの二人の友人。
この4人の視点から語られる形式で物語は進んでいきます。
 
父親ははじめは娘が自殺したものだと思っているのですが、
やがてその原因を探ろうとし始めます。
そして、パソコンのパスワードの解読に成功。
中に娘の日記を発見します。
そこには仲良しだったはずの友人からの陰湿ないじめが綴られていました。
これを見て父親は復讐心が芽生えてきて…。
 
読んでいて、友人たちが自分勝手すぎて腹が立ってくるんですけど、
一方で学生ってこんな感じだったかもな~と思ったり。
周りの目をすごく気にするとかね。
自分を抑えてでも友達の輪にいようとするとかね。
グループのよくわからない順位的のものがあるとかね。
 
タイトルの『罪の余白』。
いじめが原因での自殺…
これって確かに直接手をかけて殺害したわけじゃないわけで、
一体どこまで罪になるのか。
それにいくら罪(例えば少年院に入るとか)として罰せられたからと言って、
本人の反省の気持ち次第なわけで、本人にその気がなければただの形だけで終わるってことでですよね。
謝って自分の気が済んでも、それでいいってわけでもないし…。
これが余白ってことなのかなって思いました。
なんだかすごく難しくて頭がこんがらがってきます(´◉◞౪◟◉)
 
そうだなぁ…
絶対あってほしくないけど、もし自分の子どもがいじめられたとしたら、
全然恥ずかしいことじゃないし、転校させるとか、すぐに逃げることを選ぶと思う。
学生のうちは、学校生活や友人との関係がすべてだって思っちゃうけど、
全然そんなことないんだって、ちゃんと知っていてほしいです。
学校生活なんて人生の中のほんの一瞬。
だからこそ、楽しく、そして大切にしてほしいんだけど、
もしそれが難しいなら、後に続く人生のためにも逃げたっていいと思うのです(*´ω`*)
 
…いじめについて考えるとか、普段はあまりないけど、
こういう本を読むとやっぱり考えさせられますね。
 
次は、もっとライトに読める本を選んで読みたいと思います(*^_^*)
 
ということで、以上です。
 
 
 
ちなみに映画もあるみたいなので、機会があれば見るつもり☆
 

 

キャスティングがハマってる気がする…(*´ω`*)