【星がひとつ欲しいとの祈り】 原田マハ
人生の節目に何度も読み返したい1冊です!
帯にそう書いてあるんですが、本当にその通り!!
20代から50代まで、それぞれ娘や母、妻という立場から描かれている短編7編になってます。
妻子ある男性との子どもを授かったものの、自分の仕事や夢を諦められずに、母として生きることよりも女として生きることを選ぶ女性の話。
大女優の母が生きている頃は距離をとって生きてきたが、母の死後初めて、母がどんな気持ちで自分を産んで一人で育ててきたかを知る話。
夫を亡くした女性が、娘とその婚約者と一緒に、夫との思い出の地を訪れる話。
ほんの5年間ではあったけど、母娘関係だった二人。娘は今では有名な歌手だが、
大麻という犯罪に手を染めてしまい…何年かぶりに連絡をしてきて、いっときの時間を二人で過ごす話。
などなど、いろいろな女性の話が描かれています。
どの話も、良いお話という感じで、読了感がとてもいいです。
心がほっこりする感じですね(*^_^*)
ただ、私はですけど、
心が荒んでいるときに温かさを求めて読むというよりは、穏やかな気持ちの時に、もっと気持ちよくなるために読みたいかな~と思います。
…わかりますかね、この感じ…w
原田さんの作品は、今まで何冊か読んでいますが、
風景などの描き方がとてもきれいで私は好きです。
例えば…引用させていただきますが、
p195
尖った山の頂に向かって、鮮やかな絵具を散らしたように紅葉が駆け上がっているのが見える。水蒸気にうっすらと白くかすむ様子は、まぼろしのようだ。
みたいな感じで、すごくきれい(*゚▽゚*)
余談ですけど、同じような理由で、
江國香織さんも、きれいな描き方をされるので好きです。
短編集だし、小難しくないし、いいお話ばかりなので、
さらっと読めると思います☆
読書が久しぶりっていう方にもおすすめできる1冊かな(*´ω`*)
ということで、気になる方は、読んでみてくださーい☆
以上です(´▽`*)