本のおはなし

ゆるーい読書日記です( *´艸`) 書評など難しいことはできないけど、読んだ本について感想などを綴っていきます♪

!ネタバレ!【ナミヤ雑貨店の奇蹟】 東野圭吾

奇蹟の中身をお話ししちゃいます!!

 

先日、ご紹介した【ナミヤ雑貨店の奇蹟】。

rincoco.hatenadiary.jp

 

 

 

すでに読み終わった方、いらっしゃいませ~☆

読まなくても詳しく内容を知りたい方、いらっしゃいませ~☆

 

 

…ということで、今回はネタバレしながら、

奇蹟の内容についてお話しようと思います(*´з`)

ちょっと長くなります(´・ω・`)

 

 

まさに【奇蹟】だと紹介したのですが、それはナミヤ雑貨店と

児童養護施設・丸光園の関係が運命的なものだからです!!

 

 

 

 

大事な部分からいきなり言っちゃいますと、

雑貨店の店主と、丸光園の創設者の女性は、

かつて駆け落ちをしようとしていた恋人同士でした!!

結局、身分の違いみたいなもので、駆け落ちは彼女の両親によって阻止されます。

そこから、きっと神様がずっと見ていて、様々な奇蹟を引き起こしたのだ…

と、私はそう思うんです(´・ω・`)

 

ね!!

【奇跡】じゃなくて、まさに【奇蹟】でしょ(*´ω`*)?

 

 

その【奇蹟】の詳細は以下の通り☆

 

 

 

第一章 回答は牛乳箱に

 悪事を働いた若者3人が、廃屋になっているナミヤ雑貨店に忍び込む。

 そこに、過去からの悩み相談の手紙が届くわけです。

 相談者は「月のうさぎ」さん。

 オリンピックへの夢に向かうか、病気で余命わずかな彼の傍で看病に励むか。

 そんな悩みに3人が答えます。

 

第二章 夜更けにハーモニカを

 相談者は「魚屋ミュージシャン」さん。

 家業の魚屋を継ぐか、ミュージシャンの夢を追い続けるか悩んでいます。

 最後の相談の手紙を投函する際、

 魚屋ミュージシャンさんがハーモニカを吹くんですね。

 その音色が雑貨店の中にいた3人の耳に届き、それが有名な曲だとわかるんです。

 なので、夢を信じろと回答するんですが…。

 魚屋ミュージシャンさん(←長いな(´・ω・`))は、

   クリスマスに丸光園へ慰問演奏に来ていたところ、

   不運にも火事に巻き込まれてしまいます。

 そこで、ある姉弟を助けるため彼は命を落としてしまうんですが、

 慰問演奏で披露した「再生」という曲を、

 その後、助けられた姉が歌い歌手デビュー、そしてその曲が有名になる…

 そういうわけで、3人はハーモニカの曲を聞いて、

   夢を信じるよう言ったわけです。

 

第三章 シビックで朝まで

 こちらは、ナミヤ雑貨店の店主がまだ生きていた頃のお話です。

 相談者は「グリーンリバー」さん。

 妻子ある男性の子供を身ごもり、産むかどうかを悩んでいます。

   ちゃんとした覚悟があれば産むべしという回答をした店主ですが、

   後にグリーンリバーさんらしき女性の死を知ります。

   娘を乗せたまま車ごと海へ転落したということで、心中も疑われました。

  そのことから店主は、自分が回答してきた内容が、

 各相談者にその後どのような影響があったのかを知りたくなります。

  そこで、自分が亡くなった後、ナミヤ雑貨店の悩み相談を1日限り

 復活させることを思いつきます。

 このことが、過去から手紙が届くという不思議な出来事を

 引き起こしたと考えられます(´・ω・`)

  ちなみに1日限りの復活の際に、

     感謝の手紙を書いたのがグリーンリバーさんの娘です。

 実は彼女も、母の死後、丸光園にお世話になっています。

 そして、自分に苦労をさせるくらいなら産まないでほしかったなどという

 母を憎む言葉を聞いた友人が、

   グリーンリバーさんは、心中をしようとしたのではなく、

   娘に不自由をさせないために自分の食事を減らし、

   それが元で体調を崩した末の事故だったのではないかと

 気づかせてくれるのですが…。

 その友人というのが、施設で一緒だった女の子。

 第二章で火事から助かり、のちに歌手デビューをしたあの子だったのです。

 

第四章 黙禱はビートルズ

 こちらも店主が生きていたころのお話。

 相談者は、「ポール・レノン」さん。男子中学生です。

 元は裕福だったけど、親の事業の失敗による借金から、

 一家で夜逃げをしなければならなくなったが、

   逃げるということに反対する気持ちと、

 両親についていくしかない気持ちとで悩んでいます。

 雑貨店店主は、家族は離れるべきではないと回答。

 ここでの店主の言葉が私にはじーんときましたね☆

 

引用)P236 

   家族が同じ船に乗っていさえすれば、一緒に正しい道に戻ることも可能

 

 結局、ポール・レノンさんは、アドバイスには従わず、夜逃げの途中で

 一人で逃げ出し、新しい人生を手に入れます。

 それでよかったとずっと信じて生きてきた彼でしたが、

 1日限りの復活の機会に手紙を書く際に、ひょんなことから、

 両親から逃げ出したあの時、両親は自分を守るために

 一家心中と見せかけて亡くなったことを知ります。

 彼が、乗っていた船を勝手に降りてしまったので、

 両親は正しい道に戻る機会を失ってしまったんでしょうね。

 息子がいたから、やり直そうと必死に夜逃げまでした。

 だけど、その1番大事なものがなくなったのだから、それを守るためには

 自分たちの命なんか惜しくなかったってことですよね…。

 深いわ(*´Д`)

 あ、そんなポール・レノンさんは、一人で逃げ出したあと、

 新しい戸籍を作ってもらい、大人になるまで丸光園で過ごしています。

 彼はその中で、木彫りの才能を開花させて、施設の周りの子どもに

 おもちゃを彫ってあげたりしていたのですが、それが第五章に繋がっています。 

 

第五章 空の上から祈りを

 相談者は「迷える子犬」さん。回答するのは若者3人です。

 彼女は、ホステスとして生計を立てて生きていくために、

 周りにどう納得してもらったらよいか悩んでいます。

 (第一章で相談者だった「月のウサギ」さんは近所に住むお友達で、

 2人の会話にはナミヤ雑貨店も出てきます。)

 3人はホステスを辞めさせる代わりに未来の出来事を教え、

 彼女は信じて言われた通りに動き、そのおかげで成功者となります。

 悩み相談の手紙から何十年も経ち、今では会社社長です。

 実は彼女も子供の頃、丸光園で育っていて、

 第四章で出てきたポール・レノンさんから

 木彫りのおもちゃをもらった一人でした。

 彼女は経営がうまくいかなくなった丸光園を救おうと行動します。

 ただ、施設の子どもたちが彼女は悪者だと勘違い。

 その話を聞いて、お金持ちになった彼女の家から金目の物を盗んでやろうと、

 彼女の家に忍び込んだ者がいました。

 …その泥棒が、第一章から出てきているあの若者3人だったのです!

 働いた悪事というのが、まさにコレ。

 空き巣のつもりが途中で彼女が帰ってきてしまい、縛り付けてしまうんです。

 そして、その悪事の後、逃げ込んだのがナミヤ雑貨店だったんです。

 なぜ、3人が施設にとって悪者と思われている彼女の家を襲ったか…

 3人もまた、丸光園出身者だったんですね。

 手紙でアドバイスをした相手を、縛り上げるだなんて…

 なんだか不思議です。

 あ、ちなみにこの章で、雑貨店店主と丸光園創設者の駆け落ちの話も出てきます(*´з`)

 

 

こんな感じで、すべてがナミヤ雑貨店と丸光園と繋がっています!!

これらは神様が引き起こした【奇蹟】だとしか思えませんっ(´▽`*)

 

ね!!スッキリしませんか(*´ω`*)??

 

作品を読まずにここまで見てくださった方、

私のこんな説明を聞く(読む)よりも、ぜひぜひ実際に読んでみて下さい!!

 

そして、作品を読んだうえでここまで見てくださった方、

どうかあなたの感想などを聞かせてください!!

 

 

長くなりましたが、最後まで読んでいただきましてありがとうございました☆

 

以上です(*´ω`*)